大和ハウス工業(大阪市)はこのほど、米国・メリーランド州ベセスダにおいて3月7日に着工した賃貸住宅開発プロジェクト「St. Elmo Project(セントエルモ・プロジェクト)」の概要を発表した。
同プロジェクトは、同社米国現地法人Daiwa House Texas Inc.(ダイワハウステキサス)を通じて実施。ダイワハウステキサスは、住宅開発事業を手掛けるDuball, LLC(ドゥボール、米国メリーランド州ロックビル)、住宅開発や物件管理事業を手掛けるThe Lenkin Company(ザ・レンキン・カンパニー、米国ワシントンD.C.)と、特定目的会社「St. Elmo Apartments, LLC(セントエルモ・アパートメンツ)」を設立、プロジェクトを展開している。
同社は米国において、ダイワハウステキサスを通じ賃貸用不動産を中心に開発事業を展開。東部地域で戸建住宅事業を行うスタンレー・マーチン社や、カリフォルニア州を中心に総合不動産開発事業等を行うトゥルーマークカンパニー社、テキサス州を中心に戸建住宅事業を行うキャッスルロック社がグループ入りし、米国事業を拡大している。豪州、ASEAN、中国においても住宅開発事業等を展開しており、2022年3月期には海外事業の売上高4000億円を計画している。
今回のプロジェクトの賃貸住宅は、地上22階・地下4階建て、総戸数276戸、駐車場219台、商業スペースで構成。住居スペースは、ワンルームから3ベッドルームの4種類40パターンを用意。ベセスダ周辺の医療機関やワシントンD.C.に勤務している単身世帯向けのワンルームや1ベッドルームを中心に、家族連れやシニア世帯をターゲットとした多彩な間取りをラインアップした。共有スペースには、入居者専用のフィットネスセンターや屋外プール、クラブラウンジなどを設置。1階には1区画分(約480m2)の商業スペースを設ける。敷地面積約4300m2、延床面積約3万m2、2024年11月竣工予定。
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