公正取引委員会は10月20日、住宅用グラスウールの値上げを巡り、価格カルテルを結んだとして、旭ファイバーグラス(東京都千代田区)、マグ(東京都中央区)、パラマウント硝子工業(福島県郡山市)の3社に対し、独占禁止法違反で排除勧告した。また、3社が会員となっている硝子繊維協会に対し、地区委員会を廃止すること、営業担当者による会議を設置しないことを要請した。
公取委によると、3社は建材問屋を通じて販売する住宅用グラスウールに関して、近畿地区で2004年9月に密度10キログラム厚さ50ミリメートルの製品1坪当たりの販売価格を380円、九州地区で2004年8月に同400円をめどに販売価格の値上げを決め、硝子繊維協会の各地区委員会で協議し、値上げ幅や時期について合意していた。
排除勧告の諾否の期限は10月31日まで。勧告を応諾したときは、勧告と同趣旨の審決を行い,応諾しないときは、審判手続を開始することとなる。
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