売却・賃貸予定の住宅の室内を家具やインテリア、小物等でコーディネートし、物件をより魅力的に演出する「ホームステージング」の普及に取り組んでいる日本ホームステージング協会(杉之原冨士子代表理事)は3月10日、「ホームステージング白書2021」を公開した。ホームステージングを導入している不動産関連企業や専門事業者、個人等を対象に実施した実態調査の結果を掲載している。
回答した383事業者の業種を尋ねたところ、ホームステージング専業が43.0%で最も多く、不動産売買仲介が10.4%、インテリアコーディネーターと不動産賃貸がともに5.9%、建設業・ハウスメーカーが5.0%だった。事業の立ち上げ方は、既存の事業部にホームステージングサービスを加えた形が42.7%を占め、外部委託が19.1%だった。
ホームステージングを実施している物件は(複数回答)、売買物件(中古マンション)が27.5%で最も多く、次いで売買物件(中古戸建)23.7%、賃貸物件13.7%、売買物件(新築戸建)13.1%、売買物件(新築マンション)8.8%、買取再販6.4%となっている。
ホームステージングを実施する基準を尋ねたところ、不動産売買事業者では「売却困難な物件に実施する」が最も多く42.6%。一方、不動産賃貸事業者では「入居しにくい部屋に実施する」が59.5%、「長期空室に実施する」が57.1%だった。
ホームステージングの効果に関しては、不動産売買事業者の87.3%が効果があったと回答(非常にあった44.7%、少しあった42.6%)。不動産賃貸事業者では88.1%が効果があったと回答(非常にあった42.9%、少しあった45.2%)した。
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