中古太陽光パネルを活用したEMS開発へ

総合エンジニアリングサービスのニシム電子工業（福岡市）と、情報通信商社のサンテレホン（東京都中央区）、環境ソリューション企業の浜田（大阪府高槻市）は、浜田にて提供する使用済み中古太陽光パネル（リユースパネル）を活用した自家消費太陽光発電向けエネルギーマネジメントシステム（EMS）の開発実証試験を開始した。

同実証試験は、太陽電池のリユース市場の拡大が見込まれることを背景としたもの。自家消費型太陽光発電と蓄電池を利用したEMSの開発実証試験をニシム電子工業佐賀工場で行う。太陽光発電設備で不要となった使用可能なリユースパネルを活用することで、サステナブルなシステム設計を目指す。蓄電池はリチウムイオンバッテリーを使用。

システム概略図

浜田では、今後、大量廃棄が予想される太陽光パネルについて有用な活用方法を提案することで、安心して活用できるリユースパネルの市場構築を目指していく。また、リユースパネルの多くは海外へ輸出されているが、寿命を迎えた太陽光パネルを国内で再資源化することにより、海外での不法投棄による環境汚染リスク低減と資源循環の促進などを提案していくとする。