国土交通省は3月2日、伝統的構法による木造建築物に関する木造の技術的基準を整備することを目的とした、「床組及び小屋ばり組に木板その他これに類するものを打ち付ける基準を定める件の一部を改正する告示案」に対するパブリックコメントの募集を開始した。締め切りは4月1日。
伝統的構法による木造建築物は、一部の仕様が建築基準法施行令で規定する木造に係る技術的基準に適合しないため、高度な構造計算により安全性を確かめる必要があるとされている。そのため、伝統的構法の円滑な建築に資する技術的基準の整備が求められている。国交省はその点について、このほど建築基準整備促進事業で、伝統的構法による小屋ばり組に関する新たな技術的な知見が得られたことを踏まえ、今回の告示改正に至ったとしている。
改正案では、「小屋ばり組の変形防止方法の基準」として、床組が基準告示第1号または第2号に適合している場合の小屋ばり組に木板等を打ち付ける基準を追加。小屋ばり組の要件等を規定している。
同改正案の公布・施行は4月下旬の予定。
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