LIXIL(東京都江東区)は3月9日、インテリア建材の2022年新商品記者発表会をオンラインで開催。「ラシッサD」シリーズに和テイストの新レーベルを追加するほか、室内階段を10年ぶりにモデルチェンジして4月1日に発売する。
同社のインテリア建材ブランド・Interioは、トレンドのデザインを毎年発売。2018年発売の「ラシッサ」シリーズからは、SKU(最小部品単位数)を適正化し、商品プラットフォームを統一化することで、従来の3分の1程度の期間で新デザインを投入できるようになった。また、職人不足対策として、施工時間短縮+現場廃材削減+安定した仕上がりを実現する商品・サービスの開発を強化。取り付けがミスなくスムーズに進むよう、よりわかりやすい施工マニュアルの作成、間違いやすいポイントをマンガにするなど、現場の負担を減らす工夫も試みている。
今回、インテリア建材「ラシッサD」シリーズに、ミレニアル世代を対象にした新レーベル「キナリモダン」を追加する。2025年に生産年齢人口の過半数を占めるというこの世代は、シンプルかつ和を感じる空間を好む傾向があるとして、日本らしい淡い色調と格子で緩やかにつながるインテリアを提案する。
新色として、穏やかな濃淡の木目柄「コウノキ」、赤みがかったグレー「ソフトモーブ」、絹鼠(きぬねず)をイメージした上品なグレー「ソフトグレー」の3色をラインアップ。引戸デザインにも和テイストを採用し、上下に手掛けを1本通した「引戸LBA」、格子をランダムに配置した「アルミタイプ引戸LZE」を用意した。
関連商材として、シート床材「ラシッサ Dフロア」に新柄(クルミF)を追加するほか、和紙原料の「アクセント畳」、アルミ素材の縦格子「インテリア格子」などを発売する。
税別の参考価格は「ラシッサD キナリモダン標準ドアLAA」が6万4000円~、(標準ドア LAAの場合)、「インテリア格子」が16万8000円/セット(W085H25クリエカラー)。
注目は、10年ぶりにモデルチェンジする室内階段だ。商品体系を見直し、現行のベーシックタイプは「ラシッサ階段」シリーズに移行。現行商品(ベーシックタイプ、Sタイプ)は今年3月に販売を終了する。
新シリーズは、施工性を向上。新たに加工図面を製品に同梱するとともに、設置方法がわかりやすい樹脂製くさびや、従来は現場調達・切断の手間がかかっていた部材をなくして省施工につながる固定金具を用意した。
さらに、現場での墨出し・切断・端部化粧貼りなどの作業をあらかじめ工場で行う「らくプレカットサービス」を始める。これにより、現場で発生する加工の手間と廃材、清掃時間の削減につながるとする。
税別の参考価格は、「ラシッサS階段」が23万6400円/セット(階高2900、柱芯々寸法910、柱角105、14段上り切り、直線階段、踏面227.5)。
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