経営者の悲願の1つは、社員に「当事者意識」を持ってほしいということ。私自身もこの願いを常に抱いている。しかし、そう簡単なことではない。ある日突然に社員が自立し、自走し始めるなんてことはない。大事なことは、当事者意識を持った社員が欲しいのならば、時間をかけて育てることだと考えている。今回は、私が考える育成について述べる。
ここで言う育成とは育てることであり、教える教育とは異なる。社員教育が多くの場合うまくいかないのは、教えることよりも育てることを重要視しないためだ。教えるは「分かる」を意味し、育てるは「出来る」と解釈している。いくら教えても、人は育たない。教えた上で実行させ、小さくても“成功体験”を積ませることの延長に、育てるがある。
「教育」と「育成」の違いをしっかり認識しておくことが大切だ。そういった中で、私が社員の当事者意識を醸成するためにどんなことをしているか紹介したい。
10人で10社の会社をつくる
社内はもちろん、社外にも私が宣言をしていることの1つに「10人の社長をつくる」ということがある。すなわち、10社の会社をつくり、それぞれの社長を社内から誕生させること。極論を言うと・・・
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