大東建託(東京都港区)は、水害対策に特化した防災配慮型賃貸住宅「niimo(ニーモ)」を3月11日から販売する。1階は浸水した場合でも早期復旧が比較的容易な打ち放しコンクリート仕上げのRC造、浸水の可能性が低い2階・3階は木造2×4工法とし、居住空間を集約することで被災直後や復旧作業時でも入居者が避難や退去をせず、自宅での生活を継続できる設計となっている。災害時も賃貸事業の継続性を向上させた「フェーズフリー」な賃貸住宅で、初年度の販売目標は50棟。
階段室は3層にわたり吹き抜けとなっており、重力換気により風が通り抜ける空間を設けた。こうすることで水害時に湿気を帯びた建物を早期に乾燥させることが可能という。また、1階のコンセントを天井付近の高い位置に、エアコンの室外機は2階以上に設置するなど、水害時の水没による破損を回避できるような配慮も取り入れている。耐震等級3相当、外断熱の壁で高い耐震性と断熱性も備える。
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