LIXIL(東京都江東区)は、パブリックトイレのメンテナンス業務をDX刷新する新IoTサービス「LIXIL Toilet Cloud」を3月9日から提供開始する。
同サービスは、同社開発のAIがトイレの利用状況をモニタリングし、施設特性を踏まえた清掃業務プロセスをリアルタイムで設計、指示をスマートフォン画面で提示するというもの。清掃のムダ・ムラを削減し、清掃業務プロセスの最適化が図れるという。
「ベーシックプラン」では、清掃業務効率化支援AIアプリケーションに加え、日々の清掃では落とせない汚れ・つまり・においの原因を、プロの技術で落とす「点検・排水管洗浄サービス」もセットで提供する。また、追加オプションとして定額制修理サービス「+CARE(プラスケア)プラン」を用意。トイレに不具合があった際は、何度でも追加費用なしで 修理工事等のメンテナンスサービスを受けられるなど、トイレ管理関連のトラブルに幅広く対応する。
使用頻度が高いパブリックトイレでは、清潔で快適な空間を維持するため、日々のメンテナンス業務に多大な工数・コストが必要となる。人材不足などから外注費が増加し、新型コロナの影響で施設の利用状況が変化するなか、トイレのメンテナンスの効率化が喫緊の課題となっていた。同社は、トイレメーカーとして、施設管理者の抱えるトイレのメンテナンス関連の困りごとを解決するため新サービスを開発。同社オフィスビルで行った実証実験では、清掃品質を維持させたまま清掃業務工数を45.7%削減した。西日本旅客鉄道との共同実証実験では、一部の駅で同サービスが最適化したトイレ清掃業務プロセスに基づいて清掃することで、従来のトイレ清掃に比べて、定期清掃の回数を減らすことができたとしている。
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