エス・バイ・エル(大阪府大阪市)は、同社が開発した壁体内換気システム「LOOP」における一技術「木質系建物の劣化診断システム(Revoみえる図)」について、特許を取得した。
LOOPは、国土交通省が推進する第1回(2009年度実施)「超長期住宅先導的モデル事業」で採択された、住宅の高耐久化を実現する壁体内換気システム。過去30年間の同システム搭載住宅の調査研究により、木材の耐久性に大きく影響を与える日照条件などを解明。そのデータを解析してソフトウェア化した。
今回特許を取得した「木質系建物の劣化診断システム(Revoみえる図)」は、プランニングの段階で日照条件・建物の方位・建物部位などを入力すると、構造躯体の含水率を視覚的に表示して評価できるようにしたもの。これにより、最も通気性が悪く、含水率が高くなる可能性がある構造部位の見える化を実現。設計時に、壁体内換気パネルの見直しに活用することができる。
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