国内有数の豪雪地帯として知られる新潟県の魚沼地域を主要商圏(南魚沼市・十日町市)として住宅事業を展開するフラワーホーム(十日町市)は、HEAT20・G2、G3レベルの性能を備え、地域の木を用いてつくる“地材地建”の住宅により、地元の人たちが“やっかいもの”と手を焼く雪を、生活の一部として楽しむライフスタイル・家づくり「魚沼な暮らし。」をブランディングし、成果を上げている。社長の藤田満さんは「高性能な住宅が豪雪地帯の真冬でも『内と外がつながる』暮らしを担保し、それにより例えばウッドデッキや庭で子どもたちと一緒に雪と気軽にたわむれることもできる」と自社が提案する暮らしのワンシーンを紹介しながら、「雪は、この地域の豊かな自然の恵みの1つ。冬も暮らしを楽しんでほしい」と思いを語る。
暮らし提案をブランド化し“共感”獲得
新築好調を機にリノベーション事業化へ
高性能住宅をベースに、雪に親しみ、雪を楽しむライフスタイルと家づくりをブランド化したフラワーホーム(新潟県十日町市)の「魚沼な暮らし。」。地域特性を暮らし方として翻訳し、その暮らし方を実現できる住宅とともに提案するのは、地域工務店ならではの家づくりのスタイルだ。
ブランディングは、昨年の5月ごろから本格スタート。その結果、前期(2020年4月~2021年3月)、今期(今年3月まで)と年間の完工がいずれも7棟なのに対し、今年4月から始まる来期に向けては、現時点で10棟の受注残があり、目標として掲げる完工12棟を確実にクリアする見通しだ。
社長の藤田満さんは「自分もスタッフも驚いている。自分の提案に対する地元の人たちの“共感”の表れだと受け止めている」と手応えを語る。
「魚沼杉」外壁シンボルに
ブランドコンセプトや家づくりの基本仕様などについては、十日町市出身の建築家で工務店経営のコンサルティングなども手掛ける石田伸一さん(石田伸一建築事務所、新潟市)と協働しながら・・・
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