東急建設(東京都渋谷区)は、同社が施工を担当した東京都市大学(東京都世田谷区)世田谷キャンパス「新7号館」が竣工したと発表した。「東京都市大学キャンパス再整備事業」において施工したもの。4月にオープン予定。
「新7号館」は、経済産業省の令和2年度ZEB(Net Zero Energy Building)実証事業に採択されている建物。BELSの最高評価である5スターを獲得、「ZEB Ready」(一次エネルギー消費量50%以上削減)認証を取得している。
東京都市大学と東急建設の両者は東急グループに属する大学、建設会社として、2006年に産学連携に関する包括契約を締結。事業ニーズと研究シーズのマッチングによる共同研究などを行い、脱炭素社会の実現に向けて取り組んでいる。「新7号館」では、建物の高断熱化をはじめ、室内のCO2濃度に応じた外気量制御や、超高効率の変圧器・空調機を導入することで建物の一次エネルギー消費量を削減。屋上には太陽光発電パネルを設置することで、創エネルギーも実現した。その結果、創エネルギーを含む建物全体での一次エネルギー消費量は55%削減(BEI=0.45)を達成している。CO2削減量は約634t/年を見込む。
また「新7号館」には、防災や交流の面における地域の拠点としての機能も付加。地域社会へのより一層の貢献を目指していくとする。
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