製品評価技術基盤機構(NITE、東京都渋谷区)は2月24日、テーブルタップ・延長コードなど配線器具の発火事故が、2年連続で増加していると発表した。同法人に通知のあった製品事故情報によると、2016年から2021年の配線器具の発火事故は計250件。2016年の63件から2019年の23件と減少傾向にあったものの、2020年は26件、2021年は32件と増加に転じた。テレワークの普及・増加で、配線器具の使用が増えたことが関係しているものと考えられるという。
配線器具の火災事故のうち、使い方や設置状況が関係する事故は6年間で96件発生。原因として多いのは、ほこりや水分の付着によるトラッキング現象、プラグと刃受け間の接触不良などだった。NITEは、電源プラグや電源タップの差込口などに水分やほこりが付着しないよう掃除することや、水分やアルコールなどが入らないよう注意すること、コードを傷つけず変形したプラグは使用しないことなどが、事故を防止するポイントだとして注意を促している。
NITEが提供している、製品事故に特化した一般消費者用検索ツール「SAFE-Lite(セーフ・ライト)」では、製品名を入力して、その製品が関連する事故情報を確認することができる。
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