nattoku住宅をVC展開するARC style(アークスタイル、静岡県富士市)は、加盟工務店と施主の双方から人気のイタリアから輸入する塗り壁用の漆喰「ユーロスタッコ」の普及に力を入れている。同社では人気を受け、nattoku住宅が提供する4つの住宅ブランド(商品)全てで採用することを決めた。
空間のデザイン性を高めるユーロスタッコは、自然素材ならではの優れた調湿効果が見込めるほか、結露を防ぎ、建物の耐久性を高めることに寄与する。同社社長の星野貴久さんは「色や表情が施工する人によって全て違い、光の加減や角度によってもさまざまな表情を見せる、クロスやタイルでは出せないところが魅力の1つ」と訴える。
当初は4つのブランドのうち「マデュロスタイル」のみで採用していたが、大きな反響と人気を受け、4ブランド全てで採用する方針を固めた。価格は2000円/m2で、専用塗料(カラー材)も取りそろえる。塗料を使わずにユーロスタッコのみで仕上げることも可能で、その際は自然な生成り色に近い白色で落ち着いた空間を演出できる。
ユーロスタッコは、商材探しで定期的にイタリアを訪れる星野さんが現地で見つけ、「素材の厚みや奥行き感、天然石を割ったような風合いと表情に情熱をかき立てられた」という建材だ。星野さんは「ユーロスタッコはアート的な要素が強く、職人のクリエイティビティを刺激し、センスや技術を存分に生かせる塗り壁材」と説明しながら、一方で「施主を含む一般の人でも施工しやすいという特徴も併せ持っている」とする。施工は、1回塗りで済み、半乾きの状態でハケを動かせば自由に模様を入れることもできるという。
星野さんは「とにかく、良い素材を使ってほしいの一心です。それは工務店や職人、そしてその先のエンドユーザーにとって幸せなこと」と思いを語る。
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