住宅金融支援機構は2月22日、住宅ローン利用者の実態調査(2021年10月調査)の結果を公表した。2021年4~9月に住宅ローンを借り入れした人を対象にした調査(回答数1577件)で、利用した金利タイプは「変動型」「全期間固定型」が2021年4月調査からわずかに減少し、「固定期間選択型」が増加した。
具体的には「変動型」は67.4%(2021年4月調査68.1%)、「全期間固定型」10.9%(同11.2%)、「固定期間選択型」21.7%(同20.7%)だった。
固定期間選択型の当初の金利固定期間で最も多いのが「10年超」で48.2%(同42.1%)。次いで「10年」が31.6%(同35.0%)だった。また、全期間固定型の商品内訳としてはフラット35が71.5%(同60.1%)を占めた。
今後1年間の住宅ローン金利見通しについては、「ほとんど変わらない」が最も多く63.1%(同65.0%)。「現状より上昇」が23.1%(同20.4%)、「見当がつかない」が9.5%(同11.1%)、「現状より低下」が4.3%(同3.5%)となっている。
住宅ローンを選んだ理由については、フラット35以外の住宅ローン利用者で最も多いのが「金利が低い」で70.8%。一方、フラット35利用者では「返済額を確定しておきたかった」が最多で46.3%、次いで「金利が低い」36.3%だった。また、全期間固定型(フラット35を除く)では「返済額を確定しておきたかった」との回答が32.7%となり他の金利タイプとは異なる傾向が見られた。
住宅ビジネスに関する情報は「新建ハウジング」で。試読・購読の申し込みはこちら。