経済産業省は2月21日、一般照明用有機EL(OLED)光源の安全仕様に関するJIS(日本産業規格)を制定したと発表した。
有機EL照明は、薄くて軽量、さらに面発光という特長がある。そのため、壁や窓が発光するといった建材と光源を兼ね備えた新たな形態での利用など、今後の市場拡大が見込まれている。
されたJIS C 62868-1は、今回のJISの制定は、有機EL照明製品を設計・製造する際に必要な、安全に関する要求事項を標準化することが目的。で、具体的には、①構成・機械的事項:表示、構造、端子、ねじ、耐熱性・耐火性など、②電気的要求事項:通電部及び接続部、保護接地、故障状態 など、③その他の要求事項:光生物学的安全性など――の技術的基準を規定した。
また、対応国際規格のIEC 62868-1(2020 年発行)との整合を図った。その一方で、国内の有機EL照明の普及状況に対応し、IEC 62868-1で不明瞭な、交流を電源とする有機EL照明についても明示するなど、技術的内容を変更している。
経産省は今回のJIS 制定によって、窓や壁が優しく光る照明としての利用の拡がりや、 将来にわたる大幅な省エネ効果、国際競争力の向上などが期待されるとしている。
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