矢野経済研究所(東京都中野区)は、今年1〜3月(2012年第1四半期)の住宅リフォーム市場の短期的な市場トレンド調査を実施した。
それによると、今年第1四半期の住宅リフォーム市場規模は1兆535億円(前年同期比▲0.4%)と推計。これは2000年以降の同期の市場規模としては4番目に低く、12年は昨年下期の好調が維持できず厳しいスタートとなったとみる。
推計値を踏まえて、12年の市場規模を5.8~6.2兆円と予測。同研究所は「2011年は震災によるリフォーム実施時期の後送り分、耐震性能に対する関心の高まり、電力不足懸念による省エネ・創エネ意識の高まりなど、一時的なトレンドが好調なリフォームを支えていた」と分析する一方で、12年の出足の不調は「(11年のトレンドが)時間の経過とともに少しずつ落ち着きをみせ、それに変わるようなリフォームトレンドが今のところ盛り上がっていない」ことを要因に挙げ下限値を5.8兆円とした。
プラス予測の要因としては、断熱改修や窓リフォームなどの省エネ、太陽光発電を中心とした創エネ分野が需要をけん引するとして上限値を6.2兆円とした。
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