プレハブ建物の製造販売などを手掛ける内藤ハウス(山梨県韮崎市)は2月17日、東京理科大学工学部建築学科・伊藤拓海教授と共同で開発している、意匠性と耐震性に優れた次世代型建築物「S造壁式工法」について発表した。プレハブ・システム建築に新たな付加価値をもたらすことが狙い。
「S造壁式工法」の開発は、東京都の「次世代イノベーション創出プロジェクト2020助成事業」の採択プロジェクト(採択対象は東京支社)。同事業の9つある開発支援テーマのうち「防災・減災・災害予防に関する技術・製品の開発」で採択された。
「S造壁式工法」は、RC造の低層マンションなどで見られる壁式工法をS造で取り入れたもの。鉄と木を組み合わせた耐力壁パネルを局所配置することで耐震性を持たせ、S造ブレース工法の課題だった連続解放性や自由な平面計画を実現することを可能にする。また、耐力壁に意匠性を持たせることで壁そのものにも開放性を持たせている。施工性も、落とし込み工法を採用することで、複雑な技術を必要とせず、スピーディーな施工を実現する。
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