土地総合研究所(押田彰理事長、東京都港区)は2月17日、2022年1月分の不動産業業況等調査結果を公表した。不動産業を対象としたアンケート調査をもとに、1月1日現在の経営の状況と3カ月後の経営の見通しについて、不動産業業況指数を算定した(―100~+100、0が判断の分かれ目)もので、「住宅・宅地分譲業」の現在の経営状況は、前回の調査時点から 6.0ポイント改善し、19.6ポイントだった。
指数は{(良いとする回答数×2+やや良いとする回答数)-(やや悪いとする回答数+悪いとする回答数×2)}÷2÷全回答者数×100で作成した。住宅・宅地分譲業の3カ月後の見通しは8.7ポイントで、前回より4.2ポイント改善した。
ただし、住宅・宅地分譲業のうち、「用地取得件数」の指数は−8.7ポイント(前回から 13.2ポイント下落)、「モデルルーム来場者数」は−29.2ポイント(同11.8ポイント下落)、「成約件数」−8.2ポイント(同4.0ポイント)、「在庫戸数」42.0ポイント(同8.0ポイント上昇)、「販売価格の動向」60.0ポイント(同10.0ポイント上昇)の状況(下表)。販売価格は2012年7月調査以降39期連続して上昇傾向にあるとの見方が多い状況が続いている。
調査は、三大都市圏と地方主要都市の不動産業を対象に、不動産業の業種(住宅・宅地分譲業、不動産流通業(住宅地)、ビル賃貸業)、事業規模(大手業者、中小業者)等を考慮して、128社を選定して実施した。回収率81.3%。住宅・宅地分譲業は対象40社(回収率65.0%)
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