米ウォルト・ディズニー・カンパニー(アメリカ・カリフォルニア州バーバンク)は2月16日、カリフォルニア州南部コーチェラ・バレーのランチョ・ミラージュで街づくりをすると発表した。テーマパークやリゾート運営でノウハウを蓄積する同社が、住宅や施設建築、住民コミュニティ運営に知見を生かす。完成時期や総工費は明らかにしていない。
澄み切ったターコイズブルーの水を湛えた、約24エーカー(約97000平方メートル)の広大なオアシスを囲むように建設する。この場所は、かつて創業者ウォルト・ディズニーが家族と余暇を過ごしたディズニー縁の地だ。
コミュニティの住宅購入者は、集合住宅や一戸建て、コンドミニアムなど、様々なタイプの住宅から選択することができる。55歳以上向けの特別区画を設ける。
ディズニー社の研修を受けたキャストがコミュニティの運営にあたり、ライブや料理教室、セミナー、ウェルネス・プログラム、慈善活動などの様々な体験を会員に向けて提供する。また、世界中のディズニー・テーマパークやアトラクションの設計及び建設を担当するディズニー・イマジニアが、著名なデベロッパーや住宅建設業者と協力しながら、コミュニティの創造的な発展において重要な役割を担っていく。
住民や会員は、水辺のクラブハウス、会員専用のビーチエリア、ウォーター・アクティビティに加え、一年を通してディズニーのプログラムやエンターテイメントを利用できるようになる。商業施設や娯楽施設、レストラン、ホテルなどを備えた複合区画の開発も計画されており、こちらの区画には、デイパスを購入することで一般客も訪れることが可能だ。
今後の展開として、住宅メーカーと連携し、米国内の他の地域における街づくりも検討している。
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