生活者にとって、太陽光発電導入の大きなハードルになるのが初期費用だ。高砂建設(埼玉県蕨市、風間健社長)は、新電力会社と連携して、太陽光発電設備の15年リースによるZEHモデル「彩樹の家LCCM× RESILIENCE」を開発。維持管理や交換を含めた太陽光発電の提案を、住宅から「切り離す」ことで容易にした。さらに、営業担当者でも容易にパネル搭載量を計算できるプログラムも開発。全国の工務店への普及も見据えた取り組みで、2021年度省エネ大賞製品・ビジネスモデル部門の省エネルギーセンター会長賞を受賞した。
高砂建設のZEHモデル「彩樹の家LCCM×RESILIENCE」は、HEAT20・G2(UA値0.46W/m2K)、耐震等級3の躯体に、太陽光発電、蓄電池、ハイブリッド給湯器(エコワン)の3点セットを搭載するのが基本だ。
太陽光発電、蓄電池は再生可能エネルギーによる電力を供給する新電力のLooop(東京都台東区)が15年間のリースで提供する。顧客は浮いた光熱費の一部を、リース料としてLooopに支払う。もちろん顧客の経済的メリットは確保しており、「リース料込みで導入前の光熱費から10%削減」を担保する。
太陽光発電は、導入時の初期費用に加え、躯体に比べ耐用年数が圧倒的に短く、維持管理や交換の負担も提案の妨げになる。取締役設計部長の小川尚信さんは・・・
⇒ この記事は定期購読者限定の記事です。続きは、最新号『新建ハウジング紙面 2月20日号 1-2面』に掲載しています。
住宅ビジネスに関する情報は「新建ハウジング」で。試読・購読の申し込みはこちら。