国土交通省は2月14日、「木造先導プロジェクト2021」(第Ⅲ期)として、6件を採択したと発表した。
同プロジェクトは、サステナブル建築物等先導事業(木造先導型)において、構造・防火や生産システムの面で先導的な設計・施工技術の普及と低炭素社会の実現に貢献することを目的に、住宅・建築物の木造化に係るリーディングプロジェクトを支援するもの。本年度第Ⅲ期は昨年8月2日~10月29日の募集期間に一般建築物9件、木造実験棟1件の応募があった。
今回採択されたプロジェクトはいずれも一般建築物。▽大林組「新梅田寮建設工事」(自社の社員寮として、1階RC造・2~3階CLTパネル構造で建設)、▽清水建設「東京木工場建替計画」(鉄骨造と木造の混構造による耐火建築物の自社工場を建設)、▽請田鉄工「木でつくる自動車部品製造工場」(自動車部品工場を木造軸組構造で建設)、▽オリオン建設「(仮称)都島プロジェクト新築工事」(建物直下に直径6mの下水管暗渠があることから、1~3階を鉄骨造、4~5階部を木造軸組構造、6~8階をCLT耐震壁付き軸組構造とした共同住宅兼オフィスビルを建設)、▽岡山大学「複合施設(津島北)(仮称)整備工事」(CLTパネル構造で大学の2階建校舎を建設)、▽竹中工務店「警固計画」(『燃エンウッドCLT耐力壁』を使ったCLTパネル構造5階建の社員寮を建設)――の6件ともCLTを活用したプロジェクト。
採択プロジェクトの一覧はこちら(PDF)。
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