印刷インキ、有機顔料、合成樹脂などの製造・販売を行うDIC(東京都中央区)の子会社で合成樹脂を製造するDIC九州ポリマ(大分県中津市)は、エネルギー消費量の実質ゼロを目指すZEB(ネット・ゼロ・エネルギー・ビルディング)工法を取り入れた事務棟を1月に竣工した。
新事務棟は太陽光発電や断熱材、LED照明器具などの装備により一次エネルギー削減率104%(省エネ+創エネ)を実現。年間の一次エネルギー消費量が正味ゼロまたはマイナスの建築物であることから、4段階のZEBシリーズのうち最高ランクの『ZEB』認証を取得した。
同社は、経済産業省資源エネルギー庁の2021年度ZEB実証事業「ZEBリーディング・オーナー」に認定されており、今回がDICグループ初の取り組み事例となる。今後も、ZEB対応の事務所建設に積極的に取り組んでいくとしている。
DICグループは、2050年のカーボンネットゼロの実現に向け、CO2排出量の長期削減目標として「2030年度50%削減」を目指す。地球環境と社会のサステナビリティ実現に貢献するため、今後も再生可能エネルギーの積極的な導入や、省エネ活動によるCO2排出削減に積極的に取り組むとしている。
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