今回は浜松市の大瀧建築を紹介する。代表の大瀧健太さんをはじめ、弟で副代表の大瀧雄也さん、父親の大瀧義男さんなど4人の大工で固めた新しいかたちの大工工務店だ。
大瀧建築の創業は古く1910年に遡る。代表の大瀧健太さんは4代目で現在42歳。意外にも大工の道に入るのは遅く、高校時代は野球に打ち込み、大学卒業後は旅行代理店に就職。1年で適正がないと悟り、会社を辞めて大工の職業訓練校に入る。
卒業後は父親の下で修行。5年で基本的な技能は身に付けたが、大瀧さんはどん欲だった。国家資格の建築大工1級技能士を皮切りに、日建学院に通って2級建築士や宅地建物取引士、1級建築士の資格も取った。
資格試験の勉強を通じて法改正など業界の変化について学ぶことができ、同業の知人ができたことで断熱気密などの技術的な潮流も知ることができた。30代前半には仕事の中心は大瀧さんになっていた。大瀧さんは父親の代とは家づくりのあり方を変える必要があると思うようになった。
設計を学んで家づくりが変わる
父親の代は完全に地域情報密着型で縁故中心に年間1~2棟の新築とリフォームを着実に受注していた。一方で・・・
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