千葉商科大学(千葉県市川市)は、防災機能の向上を図るため、学内建物に蓄電池設備を導入すると発表した。これにより、屋上太陽光発電による電気を災害時の非常電源として活用できるようになる。
設置する蓄電池はテスラ社の「Powerwall」。1台あたりの蓄電容量は13.5kWh、最高出力5kW。
蓄電設備は、災害時に構内で数時間におよぶ停電が発生した事態を想定し、学生や教職員の一部滞在施設、地域住民の一時受け入れ施設での照明設備とコンセント(モバイル機器の充電など)として利用ができるよう検討された。工事は二期に分けて実施。第一期工事では、避難者の一時受け入れ施設から優先して導入していく。
同学では、これまでも防災・減災への取り組みとして、災害時の給水ラインの確保を目的に地下水を膜ろ過処理して「飲料水」基準の水を作り出すシステムの導入や、地域住民向けの防災イベントや講座の開講に取り組んできた。今回は再生可能エネルギーを蓄電して活用することにより、電力システムのレジリエンス強化につなげる。
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