大和ハウスグループの大和ライフネクスト(東京都港区)とリノべる(東京都港区)は1月31日、両社初の協業となるリノベーションを施した賃貸マンション「L-PLACEKAIZUKA(エルプレイス貝塚)」を福岡市内に竣工した。
同物件は、NTT西日本アセット・プランニング(大阪市)が事業運用する福岡県福岡市・箱崎エリア貝塚地区にあるNTT西日本の旧社宅を一棟リノベーションしたもの。地上9階、総戸数42戸の賃貸マンションとして、リノべるが企画・設計施工、大和ライフネクストがサブリース・管理運営を実施する。
築25年の同物件は、福岡市が推進するスマートシティ構想「FUKUOKASmartEAST」の中心エリアに位置しており、周辺の賃貸物件と差別化するため専有部・共有部のスマート化を実施。専有部にはスマートホーム機器を実装し、スマートスピーカーとスマートライト、スマートリモコンを設置した。音声で照明がオン・オフできるほか、音声操作を組み合わせることで複数の家電を操作可能。内装の仕上げや衛生機器一式の刷新によるバリューアップも図った。共用部にはIPインターホンを設置し、外出先でもスマートフォンで来客情報を確認できるようにした。また、外構の一部にキッチンカーを誘致し、入居者へのサービス向上とともに地域に開かれた場所となるよう計画している。
外壁はコンクリート造の持つ力強さや構造美を強調するような色彩トーンや配色とし、エントランスは床や壁をタイル貼りに。専有面積82.16m2の3LDKで、ファミリー層や在宅勤務を快適にしたい共働きの夫婦・カップルがターゲット。
両社は同プロジェクトを通じ、環境負荷を抑えながら資産の収益化・不動産投資の最適化を実現。企業価値向上に資する不動産の活用を推進している。今後も、リノベーションにより、脱炭素社会実現に資する企業のCRE戦略のサポート、建物管理・運営を通じたコミュニティ活性に寄与していくとしている。
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