日本ユニシスグループで、工務店・木材関連事業者・森林を繋げる木材流通プラットフォーム事業を手掛けるグリーンデジタル&イノベーション(東京都江東区)は、地域工務店や木材関連業者の業務プロセスをDX化する「木材流通プラットフォームサービス」の試行を2月から岐阜県で開始した。試行終了後は、同サービスを本格的なサービスに移行し、ゆくゆくは全国10~15エリア、1000~2500社規模での展開へと広げていく考え。
対面や電話、紙媒体を中心とする現状の木造住宅建築の業務プロセスをDX化することで、業務やコミュニケーションの効率化、施主に向けた納期短縮化を実現、さらには国産材の再評価や供給・流通の促進につなげるのが狙い。まずは、木材流通サプライチェーンの川下領域の業務プロセスを改善していくとして今回の試行に至った。
具体的には、今回の施行では資材提案ツールと工程管理ツールを提供する。資材提案ツールは、木材卸向けに、注文住宅建築用にパッケージ化された標準資材をオンラインでいつでも閲覧できるツール。スムーズな在庫確認で在庫・管理コストの抑制が期待できるとする。将来的には、見積もりの自動作成機能や発注機能との連携を実装し、さらなる業務の効率化を目指す。
工程管理ツールは、スマートフォンやタブレットを使ったコミュニケーションツールで工務店の現場監督の課題を解決する。これまでの電話、FAX、紙などによる煩雑なコミュニケーションをチャット機能でスマートに簡単に行うことができる。工程表、図面、資材一覧などの情報も一元管理する。
今後は、ユーザーと川中をつなぐ、そして川上~川下~ユーザーまでを一気につなぐというように、段階を上げてサービスのカバー領域を順次広げていくとしている。また同時に、サービス展開エリアも拡大していく予定。
住宅ビジネスに関する情報は「新建ハウジング」で。試読・購読の申し込みはこちら。