塗るだけで屋内木部に抗ウイルス・抗菌性能を付加

シオン（岩手県矢巾町）は、国産の浸透型木部塗料に抗ウイルス・抗菌性能をもたせた「木守り専科（きまもりせんか）VIRUS Protect（ウイルスプロテクト）」を発売した。

成分に亜麻仁油、紅花油、銀系無機抗菌剤、シリカ、無鉛乾燥剤、青森ヒバオイルを使った、屋内木部専用塗料。
1液型のため、1回塗りで木部に抗ウイルス・抗菌・撥水性能を付加できるのが大きな特徴で、すでに浸透型塗料を塗布済みの箇所にも上塗りができる。たとえば、木のテーブルを使うたびにアルコールで除菌していると木部の劣化が蓄積していくが、新商品の場合、木部保護（撥水性）が効いている間は抗ウイルス・抗菌性能が落ちないため、木部の劣化軽減になるとする。木製の天井、床、壁、建具、家具などに。

内容量1・4・8・16L。定価1万5000円/L〜（税別、1Lで約20平米塗布）。
木部塗料「木守り専科」にはほかに、防炎仕様の「ファイアプロテクト」、高耐候仕様の「ウェザープロテクト」がある。

■抗ウイルス試験（銀系無機抗菌剤 添加剤メーカーで行った原材料試験データ）
銀系無機抗菌剤を添加した検体で抗ウイルス性評価（ISO 21702）を行い、インフルエンザA型（H1N1）やネコカリシウイルス（ノロウイルス代替）に対する効果を確認。さらに、ISO 21702に準じた新型コロナウイルスに対する試験では、24時間後の新型コロナウイルス数が未加工品に比べ99.9％以上減少することを確認したとする