ルームクリップ(東京都渋谷区)はこのほど、同社が運営する住生活の領域に特化したソーシャルプラットフォーム「RoomClip」の利用データから、「家の中でのSDGsの実態」について分析を行った。
その結果、RoomClipに投稿された「SDGs」や「サステナブル」「再利用」「スローライフ」といったSDGsに関連する写真は、2021年に急増し、投稿水準は2020年に比べると1.8倍に伸長していることがわかった。
SDGsに対する認知度としては、88%のユーザーが「SDGsについて知っている」と回答。「日常生活でSDGsや社会問題を意識して行動している」人の割合は62.6%となった。比較として、損保ジャパンが行った調査(2021年8月)を参照すると、SDGsの認知度は76.4%、SDGsを意識して行動している人の割合は40.1%となっている。これらの調査結果の比較から、住まい・暮らし領域のこだわり層、イノベーター~アーリーアダプター層が多いRoomClipにおいては、SDGsの認知度も、実践している人も、一般的な傾向より割合が高いといえそうだ。
SDGsの17のゴールのうち興味のあるものを複数回答で聞いたところ、「貧困をなくそう」(35.1%)、「エネルギーをみんなに、そしてクリーンに」(33.7%)、「人々に保健と福祉を」(33.0%)が3割を超えてベスト3となった。
RoomClipが2021年10月〜12月にかけて実施した投稿イベント「教えて!おうちで見つけたSDGsなこと」の投稿内容として、最も多かった場所は「キッチン」(22.5%)だった。家庭でのSDGsの取り組みベスト3は「再利用」(35.1%)、「手作り」(31.0%)、「ゴミ削減」(19.8%)となった。家の中でのSDGsのアイテムとしては「湯たんぽ」、「ペレットストーブ」、「シリコンシート」などの活用が目立った。
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