出光興産(東京都千代田区)は、太陽光発電設備、蓄電池、ヒートポンプ給湯器、エアコンを組み合わせた住宅におけるエネルギーマネジメント実証試験を1月から開始した。期間は6月末までの予定。
実証試験では、太陽光発電設備、蓄電池、ヒートポンプ給湯器、エアコンを持つ同社社員宅などにHEMSを設置。同社が開発したエネルギーマネジメントシステムから遠隔で制御指令を発出し、HEMSが蓄電池、ヒートポンプ給湯器、エアコンを制御する。
参加住宅を卒FIT、低価格FIT住宅と見立て、住宅の電力需要および太陽光発電量の予測値、卸電力市場価格動向等に基づき、「蓄電池の充放電の最適化」「ヒートポンプ給湯器の沸き上げタイミングの最適化」「エアコンの設定温度変更」を制御。小売電気事業者の調達コスト低減効果や卸電力市場高騰時の電力抑制を実証し、顧客の電気代および環境負荷低減を実現させるとする。警報発出時には、災害に備えて蓄電池の自動充電、ヒートポンプ給湯器の自動沸き上げを実施する。
同社は、エネルギーマネジメント技術の開発を通じ、太陽光発電、蓄電池、ヒートポンプ給湯器、エアコン等を活用したエネルギー利用の最適化を追求するとともに、EV等の次世代のエネルギーリソースの活用にも順次対応していくとしている。
住宅ビジネスに関する情報は「新建ハウジング」で。試読・購読の申し込みはこちら。