10年以上にわたり、「TOKYO WOODの家」を掲げて林業・製材所や、他の工務店とも連携しながら、東京都多摩地区で産出される木材の地産地消に取り組む小嶋工務店(東京都小金井市)がこのほど、環境省の第9回グッドライフアワードで環境大臣賞優秀賞を受賞した。社長の小嶋智明さんは、受賞を「次のステージの第一歩」ととらえ、ウッドショックをはじめコロナ禍で露呈した問題も踏まえながら、より山側と一体化した家づくりを目指す。
多摩地区で産出する木材は、一般的に多摩産材と呼ばれるが、小嶋さんらの取り組みでは「TOKYO WOOD」のブランドを冠している。天然乾燥とグレーディング(ヤング係数はヒノキE>90、スギE>70、含水率20%以下)により品質の高さを担保している。TOKYO WOODの普及活動には、同社以外にも多数の事業者が関わっているが、今回は、関係者の意見もあり「TOKYO WOODを代表して」、工務店1社の取り組みとして応募。環境大臣賞の受賞に至った。
小嶋さんは、応募の目的を「自社の地球環境に対するアプローチが正しいのか、世の中にどう評価されるか確かめたかった」と話す。経営上も「毎年の受賞件数2~3」を指標の1つにしているという。
山の利益には需要が不可欠
山側との関係構築において、小嶋さんが最も重要だと、考えているのが「山が儲かることを考え、提案すること」。小嶋さん自身は、他社の資金繰りにまで関わっている。
しかし・・・
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