日本集成材工業協同組合(=日集協、東京都中央区)と住友林業(東京都千代田区)は、設備配管を貫通できる「木質ハイブリッド集成材有孔梁」(梁せい250〜488mm)で1時間耐火構造の国土交通大臣認定を取得した。
従来品の「木質ハイブリッド集成材」は、鉄骨に集成材を耐火被覆し、見た目は木質でありながら鉄骨と同様の構造計算に対応する木質耐火部材で、日集協が2005年に1時間耐火構造の大臣認定を取得している。ただし、梁に設備配管用の貫通孔をあけられない大臣認定仕様だったため、別途配管用スペースが必要だった。
そこで今回は、ここに住友林業の梁貫通技術を加えて新規認定を取得。梁貫通孔内部を耐火被覆する技術により、梁に設備配管を貫通することが可能になった。貫通孔内部に不燃材が入っており、意匠性を損なわない。また、天井高を確保できるため設計の自由度が上がる、設備配管用の嵩上げ材が不要なためコストダウンにつながるなどのメリットがあるとする。
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