FANTAS technology(東京都渋谷区)は2月2日、解体工事の一括見積もりWebサービスを運営するクラッソーネ(名古屋市)と、社会課題である空き家問題の解決と地方創生に貢献することを目的に、業務提携を開始したと発表した。
近年、少子高齢化や核家族化により全国的に空き家が増加し、社会問題となっている。同社は、2015年から空き家買取再販事業を開始し、2021年には空き家・中古戸建ての物件探しから購入、リフォームまでワンストップで支援する「FANTAS repro(ファンタス リプロ)」を提供。また、「住宅市場を活用した空き家対策モデル事業」の事業者に採択されるなど官民連携も強化しているが、その取り組みにおいて空き家所有者からの解体の相談に対応できないケースがあった。
今回業務提携するクラッソーネは、全国約1500社の解体工事会社と施主をつなぐマッチングプラットフォーム「クラッソーネ」を運営。2021年には「令和3年度住宅市場を活用した空き家対策モデル事業」の事業者に採択され、AIによる解体費用シミュレーター活用を促進している。官民連携の取り組みにおいて、空き家活用を望む顧客も増えていることから、今回両社サービスによる相互サポートを開始。両社の顧客を相互に紹介し、空き家をリノベーションや賃貸物件・民泊などに利活用したい場合は「FANTAS technology」が、解体したい場合は「クラッソーネ」が支援を行う。これにより、空き家の流通や解体を促進し、空き家問題解決と地方創生に寄与するとしている。
今後は、行政や自治体職員向けセミナーを開催予定。空き家問題の現状把握や解体・利活用の啓発、相続対策の情報交換のほか、官民連携のあり方についての意見交換も行うとしている。
住宅ビジネスに関する情報は「新建ハウジング」で。試読・購読の申し込みはこちら。