西日本シティ銀行(福岡市)は2月1日、古民家の購入とリフォームを対象とした「NCB ヴィンテージ住宅ローン」の取り扱いを開始した。
同商品では古民家を、一般社団法人全国古民家再生協会(東京都千代田区)が定義する「1950年の建築基準法制定時に既に建てられていた伝統的建造物の住宅」とし、同協会が古民家に該当するかを鑑定。買主が同商品を申し込み後、同行および保証会社が古民家の担保評価を実施するとともに、鑑定結果を資産価値として評価する。買主は同行とローン契約を締結し、リフォーム資金または購入資金として使用できる。
申込金額は100万円以上1億円以内(1万円単位)。取り扱いは、東京支店、大阪支店を除く全店。
伝統的な構法で造られた古民家は、免震性能が高いものが多く、適切なメンテナンスを行うことで長期間住み続けることができる。同商品では、全国古民家再生協会が耐久性や希少性、文化的な住環境の保存などから判断し鑑定した資産価値を活用し、担保評価を補完するというスキームを構築。従来の住宅ローン審査では古民家の価値を反映できないという課題に対応し、古民家を購入・リフォームしたいというニーズに幅広く応えていくとしている。
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