環境共創イニシアチブ(SII)は1月21日、2020年度の次世代省エネ建材支援事業の申請状況と分析結果を公表した。短工期で施工可能な高性能断熱パネルや潜熱蓄熱建材、調湿建材等の付加価値を有する省エネ建材を用いた断熱改修を行う「次世代建材支援事業」と、外張り断熱で住宅の外皮全ての断熱改修を行う「次世代リフォーム実証事業」についてまとめたもの。2020年度は次世代建材支援事業に500件の申請があり477件に交付決定。次世代リフォーム実証事業に2件申請があり1件に交付決定された。
戸建住宅の補助対象製品ごとの施工面積と交付決定件数を、地域区分別に見ると、断熱パネルは6地域が最も多く221件1万142m2。1申請当たりの施工面積は3地域が93m2で最も多かった。4地域では集合住宅が1申請当たり74m2で戸建住宅57m2を上回った(下グラフ)。潜熱蓄熱建材は件数そのものが少なく、6地域が6件190m2、5地域が1件9m2。断熱材は6地域が44件2672m2、5地域が26件1371m2。1申請当たりの施工面積は3地域が90m2、4地域が73m2。5地域は53m2で集合住宅(86m2)の方が上回った。
窓は6地域が最も多く209件3912m2。次いで5地域112件1866m2。1申請当たりの施工面積は3地域は23m2で最も多く6,7地域も19m2と、全体的に20m2前後の面積だったが、5地域は17m2で集合住宅の19m2を下回った(下グラフ)。玄関ドアの導入数は6地域が54件で最も多い。
調湿建材は6地域43件1448m2、5地域22件1180m2。1申請当たりの施工面積は3地域が62m2、5地域が54m2、4地域が46m2、7地域が43m2だった。
居室区分別に見ると、断熱パネルは主たる居室は138件7917m2、その他の居室が140件7328m2、非居室128件3794m2。潜熱蓄熱建材は主たる居室4件170m2、その他の居室3件29m2。断熱材は主たる居室が47件2618m2、その他の居室が18件1320m2、非居室15件742m2。
窓は主たる居室445件2338m2、その他の居室116件3556m2、非居室102件1223m2で、その他の居室が多かった。調湿建材は主たる居室211件1107m2、その他の居室18件1217m2、非居室27件1004m2で、施工面積ではその他の居室が多かった。
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