サトウ工務店(新潟県三条市)は、ネイティブディメンションズ一級建築士事務所(新潟市)とのコラボにより、HEAT20・G3を上回るUA値0.18W/m2K、耐震等級3(積雪1m)の性能を備え、ライフステージや家族構成などの変化に応じて間取りを自由に変えることができる住宅を、このほど三条市内に完成させた。コンセプトは「多雪地域対応型ハーフ住宅」だ。
サトウ工務店社長の佐藤高志さんは、「新潟県のような降雪量の多いエリアにおいても、快適で自由な暮らしを長期にわたって実現できる、“木造ドミノ住宅”のようなスケルトン・インフィルのモデルを示したかった」と話す。さらに同住宅では、暮らしに応じた間取りの可変性に加えて、設備機器や外装材(木材)など普及タイプの入手しやすい建材を採用するなどして、長くフレシキブルに住みこなすことができ、なおかつ長期にわたって資産価値を保つことができる「ロングライフデザイン」にこだわった。
サトウ工務店(佐藤高志社長、新潟県三条市)とネイティブディメンションズ一級建築士事務所(鈴木淳代表、新潟市)が三条市内に完成させたスケルトン・インフィルの「ハーフ住宅」は、施主夫婦(夫30代・妻20代)の夫の実家の隣の限られた敷地に建てる計画だったこともあり、佐藤さんと鈴木さんは当初から「規格化も視野に入れたコンパクトでシンプルなプラン」を意識して設計を進めた。3間×4間の総2階の形状で、延べ床面積は24坪。建築費は、地盤改良工事まで含めて税込み3300万円。サトウ工務店が標準としている大型パネル工法によって建築した。
内部構造柱は中心の1本
同住宅の最大の特徴は、内部構造柱が建物の中心部の1本のみという空間構成だ。
これにより・・・
⇒ この記事は定期購読者限定の記事です。続きは、最新号『新建ハウジング紙面 1月30日号 1-3面』に掲載しています。
住宅ビジネスに関する情報は「新建ハウジング」で。試読・購読の申し込みはこちら。