パナソニック サイクルテック(大阪府柏原市)は、集合住宅の居住者向けIoT電動アシスト自転車シェアリングサービスの実証実験を実施する。期間は2022年1月から2年間の予定。
同実験では、パナソニック くらしアプライアンス社が提供する賃貸物件「noiful base駒込」(東京都北区)にIoT電動アシスト自転車3台を設置し、同物件の6戸でシェア。居住者は電動アシスト自転車を利用する際専用アプリで予約、解錠を行う。物件管理者は専用管理画面で利用状況をモニタリングし、バッテリー残量が少なくなったら充電ロッカーの満充電バッテリーと交換する。今後は、最寄駅から遠い物件における物件価値向上の可能性や充電ロッカーのバッテリーを停電時の非常用電源として使用することなども検討する。
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「noiful base駒込」外観と電動アシスト自転車。「家電と調和する空間リノベーション」をコンセプトに物件の資産価値向上と安定運用をサポートするリノベーション・物件マネジメントサービス「noiful LIFE」の第一号物件
電動アシスト自転車は、近距離移動における高い利便性・快適性からニーズが高まりつつあるが、駐輪スペースが限られている集合住宅居住者や、自転車の使用頻度が低い人は個人所有が難しいケースがある。また、モノを所有しない新たな消費の形態も一般化しつつあることから、同社は集合住宅の居住者に限定した今回の実証実験を開始。クローズドなシェアリングサービスの受容性や運用面での課題を検証する。
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