日本板硝子(東京都港区)は、温室効果ガス排出削減策の一環として、ポーランドにある風力発電所によって生成される再生可能電力の購入契約(PPA:Power Purchase Agreement)を締結した。
同契約は、同社グループの子会社であるNSG UK Enterprises社と、世界第4位の再生可能エネルギー供給者であるEDP Renewables社との間での「バーチャルPPA」(仮想的な電力購入契約)として締結された。同社は、風力発電所の発電能力70メガワット(MW)のうち、51%分(35.7MW)を10年間にわたって購入する。同社グループのポーランド国内での年間電力需要のうち、約100ギガワット時(GWh)分を今回のPPAによる固定価格で購入することで、現在見られるような不安定な電力価格への影響を軽減し、長期的に予測可能なコストで再生可能電力を確保できる。なお、この再生可能エネルギーの導入に伴うCO2削減効果は、約1万5000 台の乗用車が1年間の運転で排出する量(または走行距離2.78億kmの排出量)に相当するという。
同社グループでは、2024年度までに電力の少なくとも50%相当を再生可能エネルギーとすることを目標としている。今回のPPAによって、この目標達成により近づくとともに、SBTイニシアティブに認定された同社グループの温室効果ガスの排出削減目標にも貢献するものとする。
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