総合人材サービスのヒューマンリソシア(東京都新宿区)が運営するオウンドメディア「建設HR」は、人材不足が深刻な建設技術者について、2021年の人材需給動向をまとめ、独自分析レポートとして発表した。
過去3年間の建設技術者(建築・土木・測量技術者)の有効求人数について調査したところ、2021年は、現在公表されている10カ月すべてで2020年を上回った。また、2019年と比較しても、1月と7月の2カ月以外、求人数が上回った。2021年の建設技術者の人材需要は、新型コロナウイルスによる緊急事態宣言が3回も発出されたにもかかわらず、東京オリンピックに向けた建設工事がピークを迎えた2019年に匹敵する高水準で推移した。
2021年の建設技術者の有効求職者数については、10カ月すべての月で2019年を上回ったが、増加傾向が続いていた有効求職者数も2021年5月以降は減少傾向に転じている。
2021年の有効求人倍率については、すべての月で2019年を下回った。2020年比でも3月まで下回ったが、2021年5月以降は前年同月の有効求人倍率を上回るようになり、人材需給が徐々に逼迫している。
住宅ビジネスに関する情報は「新建ハウジング」で。試読・購読の申し込みはこちら。