SMBCコンシューマーファイナンス(東京都江東区)はこのほど、20歳~29歳の男女1000人を対象に「20代の金銭感覚についての意識調査2022」を実施し、その結果を発表した。
住宅を購入しようと思える世帯年収額を聞いたところ、20代の半数以上がイメージできるのは「年収800万円」(「年収800万円あれば」までの合計57.9%)だった。前回調査では、半数以上が住宅を購入しようと思えるのは「年収900万円」だったことから、ハードルが下がる結果となった。
同様に、結婚しようと思える世帯年収額を聞いたところ、半数以上がイメージできるのは「年収500万円」(「年収500万円あれば」までの合計51.9%)だった。こちらも前回調査では、半数以上が結婚しようと思えるのは「600万円」だったことから、ハードルが下降する結果となった。
20代の貯蓄額としては「50万円以下」(44.7%)に最も多くの回答が集まり、平均は「68万円」となった。前回調査から4万円減少した。既婚者では平均「105万円」で、前回調査から21万円の大幅減少となった。
貯蓄状況について、「預貯金をしている」と回答した人は58.3%。預貯金の平均額は「3万9657円/月」だった。「貯蓄型保険に加入している」人は19.1%。貯蓄型保険に払っている金額は平均「1万7741円/月」となった。
モノを持たない消費の一つである「サブスクリプションサービスにお金をかけている」人の割合は47.1%。ひと月あたりにかけている金額の平均は「1468円」と、前回調査から約2倍に増加した(前回平均は「738円」)。利用しているサービスとしては「動画配信」(68.8%)と「音楽配信」(62.8%)が特に高くなり、「雑誌・マンガ」(7.9%)、「ゲーム」(5.9%)、「コンタクトレンズ」(5.3%)と続いた。
人・社会・地域・環境に配慮した買い物であるエシカル消費の経験を聞いたところ、「エシカル消費をしたことがある」人の割合は52.1%となった。エシカル消費として積極的に買いたいものとしては「リサイクル素材を使った商品」(22.1%)が最も高く、次いで「地産地消になる商品」(20.0%)、「省エネ商品」(18.4%)、「寄付付きの商品」(15.4%)、「フェアトレード商品(児童労働や労働搾取の撤廃につながるもの)」(14.9%)となった。
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