ポラスグループ(埼玉県越谷市)のポラテックとグローバルホームは、宿泊体験ができるモデルハウスを備えた同グループの単独展示場「体感すまいパーク越谷」を1月3日、オープンした。約2400m2の敷地に、モデルハウス4棟のほか、土地探しや不動産に関する相談がワンストップでできるセンター棟も構える。オープン初日の1月3日~5日までの3日間の来場者数は144組と、2021年オープンした「体感すまいパーク東浦和」のオープン時と比べると1.4倍の集客となった。同展示場は、グループが本社を構える地元、越谷に「旗艦店」として出展したもので、その存在感を示したかたちだ。契約棟数年間120棟を目指す。
モデルハウスは、3つの注文住宅ブランド「PO HAUS」(和美庵、ARZILLの2タイプ)「北辰工務店」「HaS casa」で構成。同グループの単独展示場は、2018年オープンの「体感すまいパーク船橋」「体感すまいパーク柏」、2021年オープンの「体感すまいパーク東浦和」があるが、今回初めて宿泊もできるモデルハウスを3棟備えた。ポラテック木造建築事業部・事業部長の橋本裕一さんは、「メーカー選びの時点でぜひ宿泊体験をしていただき、この建物の暖かさや居心地の良さ、暮らしやすさなどを確かめて、一日をどのように過ごせるか体感して欲しい」と話す。実際に同社の社員が宿泊体験を行ったところ、「もう自宅に帰りたくない」ともらしたというほど、快適だったという。
コロナ禍で住宅への快適性や開放感と共に「籠れる場所」を求める声や、庭や植栽への関心も高まっていることを背景に、4棟には「おうち時間の充実」をはじめ、コロナ禍で高まった住宅に対する様々な希望や要望を叶える機能や間取りを取り入れた。また、各モデルハウスにはグループオリジナル耐力壁「Endure Wall」を採用。蓄熱材や大容量の太陽光パネルと蓄電池も搭載し、耐震性、断熱性、省エネ性、レジリエンス性など性能面でも高性能化を図った。
展示場は不動産情報拠点としての機能も持つ。センター棟には「宅地建物課」を配し、土地なし客にもワンストップで対応する。
同グループは、総合展示場へも出展しているが、今後の展示場戦略として、「グループの単独展示場を主軸に考えている」とした。コンセプトや価格帯が異なるブランドを一度に体験できるという顧客のメリットの他、「単独展示場の方が総合的に見るとコストがかからない」としている。
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