健康・快適で経済的な暮らしを支える、災害から人と生活を守る、脱炭素社会づくりに貢献する。 住宅は、これまで以上に社会的なインフラとしての機能を求められている。 識者の視点から、社会インフラとしての住宅のあり方、工務店がなすべきことを考える。北海道立総合研究機構 理事、HEAT20設計部会長、鈴木大隆さんに話を伺った。
HEAT20の提案者として言えば、UA値は、あくまで住宅の性能を表す指標のひとつで、目標ではない。目標とすべきは室内環境性能であり、温熱環境や暖冷房エネルギーの分野では室温だ。さらにいえば、断熱外皮計画の目標にすべきは、空調時の室温ではなく、暖冷房せずに保てる自然室温である。これは30年前から話してきたことで、本質はいまも変わらない。
断熱性能が向上すれば、設備に依存しない室内環境が実現可能になり、少なくとも暖房エネルギー削減の議論が、根本的に不要になる。“暖冷房設備に依存しない住宅をつくること”が、私が考える外皮性能の目標である。
HEAT20で提案してきたことはその一端に過ぎず・・・
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