アキュラホーム(東京都新宿区)は1月12日、神奈川県川崎市の「川崎住宅公園」内に、木造軸組工法による5階建てのモデルハウスを建築すると発表した。
同社は、純木造8階建ての新社屋など純木造ビル普及プロジェクトを進めており、今回のモデルハウス建築はその一環。「純木造ビルの普及型」として、特殊部材・特殊構法などを使用せず、在来軸組工法の技術の延長で建築するため、地域の工務店でも施工が可能。1階に店舗、2階を事務所といった都市部での複合用途を想定している。同モデルの完成を皮切りに都市部でのビル建築の木質化を推進していくとしている。
同社では、地元工務店が3階建て以上の非住宅建築物を施工できるようにすることが、都市の木質化と脱炭素社会の形成に寄与するとして取り組みを開始。RC造や鉄骨造と同等の普及価格での建築を目標に耐震・耐力壁実験などを重ね、今回、従来の中大規模木造建築から3割安を実現した。費用を抑えた木造ビル建築を全国の地域工務店でも施工可能としたことで、木造ビル建築が都市部での新たな選択肢として展開できるとする。
同社グループではこのほか、アキュラホームベトナムで設計積算業務、構造計算業務の実施によるコストダウンや、他国での部資材加工工場の展開を検討するなど、中大規模木造建築の普及のための土台作りを進めている。
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