立命館アジア太平洋大学(APU、大分県別府市)はこのほど、同大学が進める2023年4月の新学部開設と既存2学部の改革に伴い、新たな教学棟などの建設工事を開始したと発表した。2023年2月竣工予定。
現在の図書館横に位置する新しい教学棟は、鉄骨造と木造を組み合わせた地上3階建て。中教室、馬蹄型教室、小教室など多様な教室や、コモンズなど学生がさまざまな用途に使用できる滞在スペース、教員の研究室、地域連携スペースなどを設置する。中央部分は木造建築で、木材のほぼ全てに大分県産のスギ材を使用。クリーンウッド法に準拠した合法的な木材と認められたもののみ、おおよそ400m2以上を使用した、国内大学では初の準耐火建築物という。
学生は教学棟を生きた教材として、授業や学生活動の中で木材利用の意義やメリット、ソーシャルインパクトを学ぶことができる。同大学は、木造建築を採用することでCO2削減に貢献し、カーボンニュートラル社会の実現にむけた取り組みを推進していく。
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