緊急地震速報システムの導入支援を行うテレネット(長野県飯田市)は、緊急地震速報と連動させた津波避難対象マンションにおけるオートロック解除システム「TN津波避難リリースシステム」の提供を始めた。
今年4月初め、内閣府は東海・東南海・南海地震においては、大地震発生後の津波到来までの時間がわずかしかない地域が少なくないことを発表した。そうしたなか全国の沿岸部では、津波が発生した際に地域の人が避難できるようビルやマンションの協定を自治体と建物保有者間で締結する取り組みが進んでいる。ただし、大地震時にだれがマンションなどのエントランスのオートロックを解除するのかという課題が残る。
新サービスは、大規模地震発生時や津波警報が発令された場合にマンション・ビルのエントランスオートロックを自動解除し、館内放送との鳴動、揺れ前のエレベータの事前停止を行うもの。
避難者は近隣の高いマンションに津波が来る前に逃げ込めるうえ、マンション居住者にとっては普段から館内放送で緊急地震速報を聞くことができる、エレベータ閉じ込め防止が可能になるというメリットがある。
一方、自治体にとっては既存のビルやマンションを活用できるため、津波避難タワーを新たに建設するより安価に避難場所を確保できるという利点がある。
サービス利用料は月9500円~(最短利用期間:5年契約)。
住宅ビジネスに関する情報は「新建ハウジング」で。試読・購読の申し込みはこちら。