アウトドアメーカー・スノーピークが本社を置く新潟県三条市のふるさと納税返礼品として同社の商品を用意したところ、品切れとなる商品が相次ぎ、ふるさと納税寄付金が急増している。
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三条市とスノーピークは地域活性化に向けた包括連携協定を令和3年7月に締結しており、ふるさと納税での連携強化において、「スノーピーク商品の活用等によるふるさと納税の新たな寄付者の獲得」が協定に盛り込まれた。
これまで三条市のふるさと納税において、スノーピークはキャンプ場で利用できる「手ぶらでキャンプ体験コース」が出品されていたが、商品を返礼品として出品するのは今回が初めて。11月18日に出品を開始すると、300ミリリットルサイズのチタン製マグカップ2個セットの「チタンシングルマグ300」(1万4000円)と400ミリリットルの同商品(1万5000円)の2商品は1日持たず、約20時間半で品切れに。
1週間後に「焚火台Mスターターセット」(5万1000円)など18商品を2つのふるさと納税サイトに出品したところ、1つのサイトでは約2時間で品切れとなったという。12月10日には「焚火台Mスターターセット」に加え、「オゼン ライト」(1万5000円)、「ステンレス真空マグ」(1万3000円)など計13品目を出品したが、13日午前9時頃にはすべて品切れ。15日からは今回品切れとなった13品目に加え、「チタン先細箸ブルー」(1万2000円)や「ミラープレート」(1万9000円)など新たに5品目を追加し、計18品目を出品している。
三条市の昨年度の寄付額は7億2271万円で、県内1位である燕市の49億161万円とは大きな差が開いているが、10月から最高マーケティング責任者(CMO)を採用するなどして、ふるさと納税事業へのてこ入れを図ってきた。その効果もあって、三条市の11月の寄付額は2億2500万円超と昨年同月比2倍以上となる見込みだ。
市は、さらに多くの人に三条市のふるさと納税を知ってもらうために「三条市ふるさと納税特設サイト」を開設。「ものづくり」「アウトドア&キャンプ「清流と山林大自然が育む豊かな食」の3つを街としてアピールし、教育、子育て、地場産業など寄付の使い道もわかりやすく明記した。
サイト内で滝沢亮市長は「三条市の職人や生産者がつくったお礼の品をお楽しみいただくとともに、ワクワクを引き起こす『選びたくなるまち』づくりに、ご支援のほど、どうぞよろしくお願いいたします」とあいさつ文を掲載している。
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