政府が12月24日に閣議決定した2022年度予算案のうち、国土交通省と厚生労働省は同27日、建設業の人材確保・育成に関する施策の概要を取りまとめた。特に若者や女性の入職・定着の促進に重点を置くとともに、働き方改革の促進や魅力的な職場環境の整備などを進める。
人材確保に関する施策としては、建設キャリアアップシステム(CCUS)の普及・活用等を通じた建設技能者の処遇改善を進める。CCUSに技能労働者の労働状況の確認機能を実装し、公共発注者や使用者等が活用することで、週休2日の推進など働き方改革を進める。また、CCUSを活用して女性の入職・定着を促進。社会保険加入の徹底・定着も図る。
また、人材確保等支援助成金にCCUS等普及促進コース(仮称)を新設。登録料との補助や申請手続き支援、カードリーダーの導入等を支援する。
人材育成に関する施策では、離転職者や新卒者、学卒未就職者等を対象とした訓練カリキュラムの策定、訓練生募集、就職支援等をパッケージで業界団体が行う事業を実施。建設機械等の運転技能とパソコンスキル講習等と組み合わせたハロートレーニング、ものづくりマイスター制度による若年技能者への実技指導、短期間で取得でき安定就労に有効な資格等の取得支援などに引き続き取り組む。
魅力ある職場づくり関連の施策では、引き続き建設職人の安全や健康の確保の取り組みを推進。建設業許可の申請手続き等のデジタル化を進め、電子申請システムを2022年中に試行、2023年1月から運用開始する。
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