竹中工務店(大阪市)を代表法人とする共同プロジェクト、海床ロボットコンソーシアム(竹中工務店、東京海洋大学海洋工学部清水研究室、IHI、炎重工、水辺総研、新木場海床プロジェクト、一般社団法人ウォーター・スマート・レジリエンス研究協会)は、都市型自動運転船「海床(うみどこ)ロボット」の実証実験を、大阪城公園の東外堀にて実施した。同プロジェクトでは、交通、物流、環境、防災などの事柄が複雑に絡み合った大都市臨海部の課題を解決するためには、都市部の低未利用化した水域の活用が重要な糸口になるとの考えのもと、「海床ロボット」の活用によって、水辺の変革を目指していく。
「海床ロボット」は、海や運河・河川並びに湖沼などの水面に浮かべた床(3m四方)が自動で動き、離着岸する自動運転船。今回の実証実験では、「海床ロボット」を、大阪・関西万博の会場である夢洲内の水域に見立てて大阪城公園の東外堀に浮かべ、新しいモビリティの活用可能性を検証した。具体的には、タブレット操作による水上自動走行の実証、高い精度の位置制御による桟橋への自動離着岸の実証のほか、デジタルファブリケーションを活用し、用途に応じて船の上屋の変更が可能な仕組みの検証を行った。
2022年以降の実証実験では、「運搬ドローン連動機能」「複数ロボットの群管理」の検証を目指し、運搬・環境・エンターテイメント・防災など用途に合わせた開発に取り組む予定だという。
なお、「海床ロボット」は、公益社団法人2025年日本国際博覧会協会と大阪商工会議所の主催する、「2025年大阪・関西万博の会場予定地である夢洲における実証実験の提案公募」に採択されている。
住宅ビジネスに関する情報は「新建ハウジング」で。試読・購読の申し込みはこちら。