パナソニック エコソリューションズ社(大阪府門真市)は2012年度から中国での住宅設備建材事業を本格展開している。
中国の住宅はマンションが主流。しかもスケルトンの状態で販売されるのが一般的で、住まい手自身が好みの空間づくりができる一方、施工品質のばらつき、納期の遅れ、工事の騒音など課題もあるという。
そこで同社は日本で培ったノウハウを生かし、中国でも製品の開発、製造、販売、生活提案から空間設計、施工、アフターサービスまでを一貫して行い、品質を長期保証する新しい住宅のあり方を提供。
また、中国で関心が高まっている室内空気環境の改善、健康・美容に配慮した製品の販売、日本で製品化している住宅設備部材を現地メーカー向けにも販売する。
今後はリフォームにも対応できる内装施工会社の直営店を水平展開し2015年度に9地域300店舗をめざすほか、大手デベロッパーとパートナーシップを組んで上海・北京・大連などで展開してきた事業を常州市・寧波市・海南市にも拡大するという。これらの取り組みを通じ、中国における販売実績を11年度の85億円から、15年度には250億円に伸ばしたい考え。
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