積水ハウス(大阪府大阪市)が低層賃貸住宅向けに開発した高遮音床システム「SHAIDO(シャイド)55」が、一般社団法人日本音響学会の第20回技術開発賞を受賞した。この賞は、音響に関する工業技術の進歩発展に貢献したと認められる個人、グループ、法人を表彰するもの。
従来、建物の制振装置として使われるダイナミックダンパーを床衝撃音対策として利用する場合、装置のサイズ、重量ともに大きくなってしまうという問題点があり、実用化が困難だったという。積水ハウスはこれを天井下地に組み込むことで、賃貸住宅で多くの入居者が不満を感じる「上階から聞こえる床の衝撃音」の低減に成功。
同学会では「ダイナミックダンパーを天井に組み込めるようにコンパクト化した技術は革新的かつ有効性が高く、またその設置個数により床衝撃音低減量を調整することも可能にしている点など、実用性も非常に高い」と評価した。
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